2.浮気・不倫の未来、行き着く先の4つのゴールとは?
浮気・不倫という出来事が起こった後、その着地点というか、現実的なゴールは4つあります。
これは、どれが良いとか悪いという話では無く、「あなたがどこを目指すのか?」が非常に重要です。
その4つのゴールとは、
・完全破綻の離婚
・家庭内別居
・良い関係での離婚
・関係の改善
になります。
ちなみに、僕がおススメするのは、下から3つ目と4つ目になります。
ちなみに、多くの場合、この浮気・不倫のゴールが見えないことで、 “間違った”対処の仕方をしてしまうことがあります。
ただ、勘違いして欲しくなりませんが、この“間違っている”というのは、その対処の仕方が「ダメ」とか「おかしい」というような話ではありません。
そうではなく、もしあなたが「浮気・不倫相手からパートナーを取り戻して理想の夫婦関係を築きたい!!」と思っているのに、対処の仕方によっては、関係が壊れる可能性があります。
すなわち、自分が行きたいゴールと、自分がやっている対処法が合わないことが僕の言っている“間違い”ということです。
もう少し簡単に言うと、関係を改善したい!と思っているのに、行動は関係を壊す行動になっている、という感じでしょうか。
それではもっと深く入っていきましょう。
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2-1.完全破綻の離婚
完全破綻の離婚というのは、完全な“敵同士”になった状態での離婚を指します。
“敵同士”というのは恨みや憎しみをお互いか、または、どちらか一方が抱えている状態での離婚になります。
この時どのようなことが起こるか?というと、憎しみや恨みを少なくとも片側が持っています。
もしあなたが妻なら、夫から養育費や生活費をもらえる可能性は低いです。
また離婚した後に、子供にも会わせてもらえないし、会わせたくないと思うかもしれません。
この関係というのは、主に奪い合う関係での離婚に近いです。
だから、子供は渡したくない・会わせたくない、お金も渡したくない・払いたくない・・というふうになります。
一方、逆の立場なら、 より多くお金が欲しい、もっと奪ってやりたい、子供は合わせるべきだ・会わせないなら何もしない!というような“奪い合いの離婚”になる可能性があるわけです。
もちろんこの離婚がダメという話ではありません。
そうではなく、もし、あなたが養育費も欲しいし、子供にも会いたいと思っていたとしたら、この離婚は“あなた自身が望んだもの”が手に入りにくくなるわけです。
僕の中では、別れるにしてもその別れ方である「良い状態で別れるのか」「よくない状態で別れるのか」によって、結果が大きく変わると思っています。
もう少し簡単に言えば、二人の関係が“良い状態”で別れたのであれば、養育費を払いたい、助けてあげたいと思いますし、子供に対しても、お互いがその責任を全うしようとします。
ですが、先ほども言ったように、二人の関係が悪くなればなるほど・・“奪い合いの離婚”になってしまうわけです。
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2-2.家庭内別居
この結果も二人の関係は決して良好だというわけではありません。
ただ単に、「二人の関係が悪くなる行為を止める」という結論を出したに過ぎません。
もう少し言うと、話すのをやめる・会うのをやめる・接点をなくす、、、これはやはり、二人の関係が良くない関係なので、「もう話をしたくない」「話しても無駄だ」「きっとわからないだろう」「わかろうとしてくれないだろう」「もう顔も見たくない」「声も聞きたくない」というふうに思います。
他にも、「何を話していいのかわからない」「怖い」という思いを持っているかもしれません。
もう少し言えば、子供のために我慢する・お金がないから我慢する・家事をやらせるために我慢する、というような状態が続くことになります。
何度も言いますが、この家庭内別居がダメという話ではありません。
そうではなくて、一度想像して欲しいのですが・・・会話がない・接点がない、というような状態が何十年も続くとしたら、、、それがあなたの望んだ形でしょうか?ということです。
この家庭内別居というのは、どちらか一方、または、2人が我慢するという選択をすることで起こりうるゴールの一つになります。
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2-3.良い関係での離婚
これは2-1とは違います。
同じ“離婚”という形ですが、俗に言う“円満離婚”という形になります。
離婚はしたんだけど、二人はいい関係・・・例えば友達のような、親友のような・・・夫婦ではなくなったんだけど、大切な存在であるという関係です。
この状態になると、先ほども言いましたが養育費を払ってくれる・子供に会わせてくれる、ということが起こり得ます。
もう少し言うと、この状態であれば、少し時間はかかるかもしれませんが、復縁の可能性も出てくるでしょう。
もし、あなたが理想の夫婦関係を構築したいのであれば、この関係を作るというのがすごく大事になってきます。
もちろん離婚しなければならないというわけではありません。
ですがもしかしたら、一つのゴール結果として“離婚”という選択を迫られる可能性があります。
これはあなただけのことではなく、2人のことだからです。
当然、パートナーが離婚を望むのであれば、その選択を受け入れなければならない時も来るでしょう。
ただ、そのゴールになった時に2人の関係がどうなのか?ということがすごく重要になってくるわけです。
なので、この“良い関係での離婚”というゴールでも、あなたが望んだものは手に入りやすいですし、理想の家庭や夫婦も作れる可能性が高くなるわけです。
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2-4.関係の改善
これは二人の関係が、すごく良い関係になるということです。
パートナーは浮気・不倫相手ではなく、「あなたと一緒にいたい」と思い、「あなたを大切にしたい」「あなたと一緒に年を取りたい」「一緒の墓に入りたい」と思えるような関係になる可能性があります。
この関係になるには色々とトレーニングや知識を学んだりする必要があるかもしれません。
何度も言いますが2-1から2-4、どれが良いとか、どれが悪いという話ではありません。
あなたがどこを目指したいのか?どんなゴールがあって、じゃあその4つのうちのどこを目指したいのか?と言うだけの話です。
完全破綻の離婚、家庭内別居でもいいと思います。
良い関係の離婚や、関係の改善を目指してもいいと思います。
僕がどうこう言っている話ではなく、「あなたがどうしたいのか?」が最も重要なのです。
ですので、今一度、あなたはあなたのパートナーとどんな関係を目指したいのか・・・そこを想像してみてください。
3.浮気・不倫をやめさせるためにやってはいけないこと
これは、浮気・不倫をやめさせるためにやってはいけないこととしてお伝えしていきたいと思います。
だれ、これも注意が必要で、絶対にやってはいけない!って話ではなくて、先ほどの良い関係での離婚、関係の改善を目指すのであればって話です。
もう少し言えば、 今から伝えることをやってしまうと良い関係での離婚、関係の改善にはいけなくなる可能性が高いですよってことです。
やってはいけないのは、主に重要なものを3つお伝えします。
・証拠集め
・相手の親に言う
・自分の親、友達に言う
もしあなたが、夫婦の関係を改善したい、浮気相手から取り戻したい!と思っているのであれば、尚更この3つのことは逆効果になります。
こんなことをしてしまうと浮気・不倫をやめさせるどころか、それを助長させてしまうような結果になってしまう可能性があります。
助長させるというのは、パートナーが浮気・不倫相手によりのめり込んでしまったり、完全破綻の離婚になるかもしれないということです。
ではもう少し具体的に、なぜこれらをしてはいけないのか?その理由も説明していきたいと思います。
ただし、最初の方で話した2-3、2-4のゴールを目指していないのであれば、これらの行動はやってもいいです。
僕が言いたいのは、「浮気・不倫をやめさせて、二人で幸せな家庭を作りたい」と思っているのであれば、それらは逆効果であり、結果的に、関係が破綻する可能性があるということです。
それでは行ってみましょう。
3-1.証拠集め
浮気・不倫を知ったときに、証拠を集めたい!真実を知りたい!と思うかもしれません。
ですが、それはなんのためでしょうか?
あなたは証拠集めたい・真実を知りたい・一体どこに行って、何をして、どんな会話をしているのかを知りたい・・と思うかもしれません。
それは多分、誰でも気になることではあると思います。
ただ、ここで一つ考えてほしいことがあるんです。それが、「なぜ証拠集めをしたいのか?」先ほども言いましたが、慰謝料を取って離婚する、という目的のためであれば問題はないと思います。
しかし、「二人でやり直して行こう!」と決めたのであれば、なぜ証拠を集めたいのか?ということです。
当然、証拠を集めれば、それらしい証拠というのはたくさん出てくるでしょう。
3日前のあの時間・・・「どこにいってたのかしら?」「何の連絡もなく朝帰りをしてきた・・どこにいってたのか。。何をしてたのか?」、ずーーっとモヤモヤして、いろんなことを想像し・・・そして怒りや悲しみ、不安、苦しみといった感情を感じるかもしれません。
これは本当に覚えておいてほしいのですが、証拠集めをすることが、夫婦が円満に繋がるのかどうかはしっかりと見極めてください。
大半の方は証拠を集め、相手に突き出し、脅したり、問いただしたりしてしまうかもしれません。
または、いざ何かあった時に証拠を提出しよう、というふうに思われているかもしれません。
もちろん、それらも全部間違ってはいないと思います。
ただ証拠を集めれば集めるほど・・あなたはパートナーに対して、より信頼がなくなっていきますし、当然「二人で頑張っていこう」「もう一度やり直そう」という気持ちも薄れてしまいます。
これはなぜかと言うと、本来はあなたが「幸せな家庭を作りたい」と思っているのにも関わらず、あなたのパートナーとパートナーの浮気相手の関係に意識が向いてしまい、そこばかりが気になってしまうからです。
あなたが意識するのは、あなたとあなたのパートナーとの関係を改善していくことなんです。
パートナーと浮気・不倫相手をなんとかしようとしても、うまくいかない可能性が高いのです。(もちろん、絶対に無理!という話では無く、可能性の話です。)
そして、あなたが証拠を集めれば集めるほど、当然ですが、証拠らしい証拠が集まってきます。
そうなると、いざパートナーと喧嘩になってしまったとしたら・・その証拠を出して「言ってる事とやってることが違う!」とか、「あんなに言ったのにまだ続けてる!」とか・・・また再びその証拠を元に相手を責めてしまう可能性があるわけです。
当然責められたパートナーは“存在ポイント”がどんどん減っていって、あなたとの関係性が薄れていくと同時に、浮気・不倫相手との関係はより強くなってしまうのです。
さらに、、、あなたの心の中には「やっぱりこの人は信用できない」「やっぱりこいつはまた嘘をついた」と思い、パートナーに対する価値が自分の中でどんどん下がっていってしまう。
そうなると、あなた自身がパートナーに対して呆れてしまい「もういいや・・」と関係の構築をあきらめてしまう可能性があるわけです。
すなわち、この“証拠を集める”という行為は4つのゴールの“1.完全破綻の離婚”に向かう可能性があるわけです。
ただ何度も言うように、それがダメという話ではないです。
それを自覚した上で「あ、このままいくと“完全破綻の離婚”に向かってしまうな」「それでもいいや!」と思って行動するのであれば問題ないと思います。
しかし“完全破綻の離婚”をしたくないのに、その行動してしまうと、もしかしたら離婚した後で後悔をする可能性があります。
もちろん後悔してもいい!と思われるのであれば、それでも良いのですが、もし、あなたがそこに行きたくないのであれば、行かない行動をするのが、あなたにとっては必要なのではないでしょうか。
3-2.相手の親に言う
これもよくやってしまうことです。簡単に言えば、パートナーの親に言って、親からやめるように言わせるということです。
これも結局はパートナーに対して圧力をかけているのと何ら変わりません。
さらにいうと、あなたがパートナーに言うよりも、はるかに強烈なダメージを与えてしまう可能性があります。
本来は「親には知られたくない」という思いがあると思います。
にもかかわらず、それをするわけです。パートナーの嫌がることをあえてやっているということは、その先はどうなりやすいのかはわかると思います。
先ほどもお伝えした通り、パートナーは追い詰められていき、浮気・不倫相手にのめり込んで行く可能性もありますし、あなたとの関係に嫌気がさす可能性も高いです。
もしかしたら、浮気・不倫相手と別れるかもしれませんが、あなたとも自分の親とも縁を切るような結果になるかもしれません。
それを理解した上で、その可能性があるということを理解した上で、相手の親に言うのであれば言ってもいいと思います。
ただ何も分からずにこの行動してしまうと・・・何度も言いますが、あなたの望んだ未来とは違う結果になりやすいかもしれませんので注意が必要です。
3-3.自分の親、友達に言う
これもよく言われます。愚痴としていろんな人に自分のパートナーが浮気していることを話す。
しかし、これをしてしまうと一体何が起こるのか?というと当然ですが、あなたの周りの人に対して、あなた自身が、パートナーの価値を下げてしまうということです。
あなたの親は、どうしようもない奴だと思いますし、友達や同僚にも同じように「なんてひどい人なんだ!」という風に思われてしまう。
当然ですが、どうしようもない奴と思っているあなたの親は、パートナーと接する際に、言葉や態度が冷たかったり、浮気していることを言ったりするかもしれません。
そうなると、あなたやあなたの親とも縁を切ったり、浮気・不倫相手に走ってしまったりする可能性もあります。
それだけではありません。
浮気をされたあなたは“かわいそうな人”と思われ、「大変だね」「つらかったね」と慰めてもらえるかもしれません。
ですが、それをすればするほど、あなたの中では「浮気・不倫をしたパートナーはおかしい・間違っている」という認識が強くなり、自分の中でもパートナーの価値がどんどん下がっていきます。
パートナーの価値が下がれば、「浮気・不倫したあの人がおかしいんだ・・だったらもういいや!別れよう」という風に思いやすくなります。
もちろんあなたがそれを望むのであれば、それでもいいと思います。
ですが、もし今現在、パートナーとやり直したいと思っているの出れば、これまで話した3つの事というのは控えておいたほうがいいと思います。
ただ、その行動をしてからと言って、あなたとパートナーとの関係が確実に破綻するわけではありません。
まずは、今一度、あなたとパートナーの関係に意識を向け、関係改善に努めるようにすれば、今からでも改善の可能性はあると思います。
じゃー、関係改善のためにはどうすればいいのかと言うと・・・それはまた違う講座でお伝えしていきます。
まずは、この3つのことをしないように、または再び同じようなことを繰り返さないように、やってはいけないこととして覚えておいて下さい。
次は⇒4.本当の理由!?問題は浮気・不倫ではない