楽しい子育て

なぜ子供は友達を叩いたり意地悪をするのか…その心理とは?

こんにちは、ザビエルです。

今日も有料講座の投稿をご紹介させて頂きます。

今回はWさんです!(投稿の掲載許可感謝します!)

今回のお悩みは、6歳の息子さんが友達に意地悪をする、暴力を振るうことです。

それでは、僕とWさんのやり取りから、この子の心理を紐解いていきいましょう^^

※投稿の中で出ているこそだてーるとは、僕の子育て向けの有料講座です。

実際に頂いた投稿はコチラ。

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①6歳の一人息子がいるのですが、いろいろなことをついつい口うるさく注意してしまう。

こそだてーるのワークをして、変わりたいと思ってもいつのまにかまたクドクド…

気になることを我慢すると溜まったところでドカーン!→自己嫌悪の繰り返しです

②これが根本的な悩みなのですが、自己肯定感が低くて、劣等感を感じるのが嫌で相手の足を引っ張ろうとしてしまうというか、相手の欠点を探そうとして、その後自己嫌悪。

根っこにこういう気持ちがあるから、人付き合いが苦手、心を開くことができず人を信用できない。

子育てしていると、それまで目をそらしてきた自分の嫌な部分が出てきてつらくなって…

ザビエルさんの講座でだいぶ楽になってきましたが、根本的亜部分では解決していないと感じていました。

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ここで僕は、①に関しては具体的に教えてもらうようにお願いしました。

具体的にすればするほど、その子の状況、お母さんが感じた事や思ってる事が、表に出てきやすいからです。

で、こんな質問をしました。

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①ですが、具体的にどんな出来事か教えてもらってもいいですか?

②は、まぁちょっと置いておきましょう^^(悩みが解決していけば、自分を責めることも減っていくので。)

なので、1つずつ取り組んでいきましょう^^

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ちなみに、②は、たぶん、お子さんの行動に対して、自分を責めてしまうパターンをもっておられるかな?と思いましたので、

お子さんの行動の”意味”が理解でき、解決していけば、自分を責めることもなくなると思い、このように答えました。

ちなみに、これは補足ですが、自分を責めるパターンというのは、お子さんに対してだけじゃなく、仕事や夫婦関係、ママ友など、、、あらゆる人間関係で似たようなパターンを持っている可能性があります。

これは別に悪い事では無いんですが、もしこの記事を読んでいるあなたも、自分を責めるパターンがある場合、注意をしてくださいませ。

この記事を読んでもらえればわかると思いますが、僕は、誰かや何かを責めても解決しないと思っています。(それをするのがダメってわけではありません)

なので、何か問題が起こったと思ったら、まずは「犯人は誰か?」「誰が悪いのか?」という思考ではなく、「何が起こっているのか?」という思考でその問題を見てみて下さい。

その見方は、この記事を最後まで読めば理解できると思います。

では、話を戻しますね。

僕からの質問に対してWさんの回答はこちら。

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ザビエルさん、ありがとうございます(^_^)

具体的には…

友達に乱暴なことをしたり、意地悪をしているように見えたりするとき
嘘をついたとき

が多いように思います。
自分の状態が悪いときや、急いでいて余裕がないときはちょっとしたことでも爆発してしまいます。

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ここで、もう少し具体的に教えてもらえるようにお伝えしました。

具体的にはこんな感じですね。

・友達に乱暴なことをする
・意地悪なこと
・うそ

について、お手数をおかけしますが、ここも具体的に教えてもらえますでしょうか?

乱暴な事とは、どんなことか?意地悪なこととはどんなことか?

うそとは、どういううそか?

ですね。

そして、答えてもらいました。

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具体的には

・乱暴なこと→「戦いごっこ」と言って、パンチしたり、キックしたり。遊びと思ってやっているのですが、息子は一番体が大きく、相手の子はやり返してこないように見えます。

・意地悪なこと→うーん、考えたのですが、詳しくは思い出せません

・嘘→何かをして注意されたり怒られたりしたとき、わかっているのに「そんなことしたかなあ~?」という感じでとぼける。

思い出せないものですね…(^^;)

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さぁ、そしてここからが、「何が起きたのか?」を知る為に必要なことになります。

それではいってみましょう!

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それでは、もう少し教えて下さい^^

・乱暴なこと→ここについて息子さんはどのように思っているのでしょうか?(乱暴と思っているのか?)

・意地悪なことは思い出したら教えてくださいませ^^

・嘘→わかっているのに、、、とありますが、それは息子さんに聞かれたのでしょうか?

また、息子さんは、注意されたり、怒られたのはなぜか?意味はわかっているでしょうか?(聞かれてみたでしょうか?)

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これが、僕が聞いた事です。

ここで重要なのが、Wさんが、「自分で判断していないか?」これを気にしていました。

多くの親御さんは、子供の言動や行動から、それが良いか悪いか判断します。

そして、それが良い事なら褒め、悪い事なら変えようとします。(これがダメってわけではありませんよ)

ですが、子供の中では「悪い事だ」という認識がありません。

ようは、大人程視野は広くないわけです。

大人の場合は、友達に暴力を振るうとどうなるのか?が、子供より見えています。(相手をどんな気持ちにさせて、誰にどう思われるのか?など)

ですが、子供が見えていない状況で怒るわけです。

怒られた子供は訳がわかりません。(これは子供に直接聞いてみたらわかりますが、どうして怒られているのか理解していない場合がほとんどです。)

そのため、子供の中には「怒られた」という事実だけが残ります。

これが続くと、「怒られた」=「自分がダメだから」という認識が生まれ始めます。

そうなると、自分に自信が無くなり、学校に行かなくなったり、人との関わりを極端に嫌がったり、チャレンジしなくなったり、問題に立ち向かうのではなく避けるようになります。

なぜなら、自分は何をやってもダメだと思っているから。

そして、問題行動はもっと酷くなっていくわけです。

では、どうすればいいのでしょうか?

それが、それをするのは「ダメ!」ではなく、それをするのは「どうしてなのか?」を子供の中から知ろうとすること。

これがすごく重要です。

実際にWさんはこのように答えて下さいました。

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・乱暴なこと→ここについて息子さんはどのように思っているのでしょうか?(乱暴と思っているのか?)

息子と話してみました。

☆ちょっと乱暴だと思う

☆けがをさせちゃうかもしれない(実際怪我をさせたり自分が怪我をしたことがある)

☆楽しいときもある

私はテレビのヒーローの真似をしてかっこいいと思っていると考えていたのですが、かっこいいとは思わないという返事で意外でした。

他に、どんなときにやって、やったあとどんな気持ちになるか聞いてみました

☆遊びのつもりで→すっきりする、楽しい。でも、怪我をさせたりすると失敗したなあ、と思う。

☆友達にやられてくやしくて→やっちゃった、という気持ち

・嘘→わかっているのに、、、とありますが、それは息子さんに聞かれたのでしょうか?

聞いたときの返事の仕方があやしいと思ったので問いただしたら嘘をついたと言いました。

・また、息子さんは、注意されたり、怒られたのはなぜか?意味はわかっているでしょうか?(聞かれてみたでしょうか?)

こそだてーるで学んだ直後、1回くらいは聞いてみましたが、それ以外は聞いていないので、意味がわかっているかどうかわかりません。

これからはその都度聞くようにしようと思います。

今回息子と話してみて、めんどくさがらずすごく素直に話してくれるなあ、と思いました。

普段話しているときは私の方が息子の気持ちを適当に流してしまっているなあ、とも思いました。

こうやって話をすると、息子の気持ちがよく見えてきて、愛おしくなりました(^_^)

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この「息子さんの中で何が起こっているのか?」これを理解しようとしたとき、初めて「息子さんがその言動や行動をした理由」がわかるわけです。

これが聞けただけで、Wさんの中で、大きな気付きがあったことがわかります。(この気付きが1度あるだけで、次からは毎回完ぺきに出来るわけでは無いでしょうが、”聞いてみよう”という意識が芽生えるわけです)

そして次に、2つの質問をしました。

1つは、ゴールの設定です。

ようは、Wさんがお子さんに対してどうなって欲しいのか?ということですね。

なぜこのようなことを聞いたのかと言うと、今、息子さんの思いがわかった。

では、その思いに対して、どうアプローチするのか?を決める為です。

もう少し言葉を変えると、今の状況が理解できたから、次はそこからどこに向かうのか(ゴール)を決める。

そして、今の状況からはゴールに向かう為にどうすればいいのかを話す必要があったのです。

もう1つの質問は、「お子さんが嘘をついた」という出来事に対して、その子の中で何が起こっているのか?

を知るための質問をしました。

ようは、「なぜ「嘘」をつかなければいけなかったのか?」という視点ですね。

で、僕はこのような質問をしました。

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・お子さんには、どうあって欲しいですか?友達にはどう接して欲しいですか?(その理由も教えてください)

・>聞いたときの返事の仕方があやしいと思ったので問いただしたら嘘をついたと言いました。と書かれていましたが、

なぜお子さんは嘘をついたのでしょうか?(嘘をつかなければならなかった理由です。)これも可能なら聴いてみて下さい^^

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そして、答えて下さいました。

ここの中に大きなヒントがあります。

そして、Wさんの、意地悪や暴力に対するネガティブな感情も見えてきます。

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・子供にどうあってほしいか

→友達に思いやりをもって仲良く楽しく過ごしてほしい。自分にいじめられたりいじめたりの経験があって、そのことが今の自分の生きづらさの原因になっているように感じるので、息子にはそういう思いをさせたくない、という気持ちが強いです。

・子どもはなぜ嘘をついたか

→怒られたくないから、怒られるのが怖いから、だそうです。この話をしているうちに、息子が私のことが怖くて、嘘をついていないのに嘘をついたと言ったことがある、ということがわかって、ショックでした(>_<)

もっと息子の気持ちを考えて話ができるようになりたい、と思いました。

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そして僕はこんな提案をしました。

簡単に言えば、自分の「思い」を、子供の「心」に届けるSTEPですね。

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>→友達に思いやりをもって仲良く楽しく過ごしてほしい。自分にいじめられたりいじめたりの経験があって、そのことが今の自分の生きづらさの原因になっているように感じるので、息子にはそういう思いをさせたくない、という気持ちが強いです。

この書かれた内容をいかにお子さんの「心に届けるか」これがすごく大事になります。

そして、STEPとしては、こんな感じです。

STEP1.いじめたり、いじめられたお母さんの体験、感じた事を伝える

SETP2.今、息子さんがやっていることの未来を伝える。ようは、暴力の先に何が起こりそうか?思いやりを持つことで、どんな事が起こりそうか?

ただし、大事なのは、これもメリット、デメリットを伝えることが重要です。

たとえば、暴力がダメ!で思いやりが良い!というわけではなく、暴力は時には必要な場面があるかもしれない、ということや、思いやりを持っていても、人から嫌なことをされるかもしれない、ということですね。

STEP3.最後は選択を委ね、(あなたはどんな人になりたい?)お母さんはこっちの方が好きだけどねと、さらっと伝える感じです。

わかりにくいかな?^^;

なんかわからなかったら何でもいいので聴いてみて下さい^^

>→怒られたくないから、怒られるのが怖いから、だそうです。この話をしているうちに、息子が私のことが怖くて、嘘をついていないのに嘘をついたと言ったことがある、ということがわかって、ショックでした(>_<)

もっと息子の気持ちを考えて話ができるようになりたい、と思いました。

いいですね、いいですね!この話を引き出せたことがものすごいことです^^

頑張りましたね!!

では次からは、本人の中で何が起こっているのか?真実は一体何なのか?これを知るように聴いてみて下さい^^

きっと、すばらしい言葉が聞けるとおもいますのでぇぇぇ!

ちなみに、背景の法則も参考にしてみてください~^^

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※背景の法則とは、こそだてーるという有料講座の中で渡しているコンテンツになります。

ここで、僕が伝えた「思い」を「心」に届けるSTEPですが、特にSTEP2がすごく重要になります。

なぜなら、そこでも書いていますが、「暴力が100%間違い!」ではないですし、「思いやりが100%正しい!」わけでもないからです。

大切な人を守る為に、暴力が必要になる時もあるかもしれません。

思いやりを持って接しても、嫌な思いをするかもしれません。

何が正しくて何が間違いなのかは、その人の状況や信じている事、思いによって変わる事もあるわけです。

なので、大切なのは、メリット、デメリットを伝え、子供に委ねる。そして、親御さんの思いも伝える。

そうすると、必然的に、お子さんは親御さんの思いを理解し、良い方向に進んでいきますよ^^

このSTEPもぜひ試してくださいませ^^

では、続けていきましょう!

Wさんからの回答です。

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背景の法則を読みました。

出来事にとらわれず、なぜそうなったか考えることができるようになりたいです。

「誰かが、この間こういうのを見たよ、こういうのをやっていたよ、あそこの家のこの子がこんなことをやっていたのを見たよ、、、」

直接見たり聞いたりしたことだけを信じるようにしてるのですが、特に我が子のことを言われると気持ちがグラグラ揺れてしまいます。

今までわかってるつもりで思い込みだったことが多かったのかな、と反省です。

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そして、これが僕からの最後のアドバイスです。

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いえいえいえいえ、反省はしなくても大丈夫ですよ^^

気付けたんですからっ!

ぜひ次は、お子さんの中で何が起こったのか?を知るチャレンジしてみて下さい^^

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今回のやり取りをしたから、じゃー次からは完璧にできるのか?と言われるとそんなことはありません。

(出来る人もいるかもしれませんが、僕は1回ではできませんでしたw)

Wさんが今回気付いたことで、頭の片隅に残ったと思います。

そして、それをどこかのタイミングで思い出し、やってみようと思った時にやってみればいいんです^^

絶対に毎回これやんないとぉぉぉぉ!!

となると続きませんし、逆に疲れてやらなくなってしまうので。

なので、自分ができるタイミングで、無理せずにできるときにやってみればいいんです。

こういうやり取りをお子さんと10回でも繰り返せば、もう目の前の出来事に感情が揺さぶられることは減ると思いますよ^^

ということで、これを読んでいるあなた!

ぜひ、自分が出来る時でいいので、チャレンジしてみて下さいませぇぇぇ~^^

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