こんにちは、ザビエルです^^
この記事を読まれているということは、育児が辛くて、苦しくて、どうすれば良いのか悩まれているのかもしれません。
ですが、安心して下さい^^
この記事を読み終えた時、育児の悩みはきれいサッパリ消えてなくっているでしょう・・・なんて、魔法を僕は持っていませんが、
心理学の知識と、僕の子育ての経験、この経験を数百人の人に教えてきた体験から、なぜ育児で悩んでしまうのか?どうすればその悩みから抜け出せるのか?ということはお伝えできると思います。
ぜひ、最後までご覧いただき、あなたの育児の悩みを解決させるヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
では、早速ですが、はじまりはじまり~(^^♪
ということで、、、早速ですが、僕にとって、子育てで最も大事なのは、どんな大人になって欲しいのかを考えることだと思っています。
ですが、この「どんな大人になって欲しいのか?」を考えるうえで、大切な視点が抜け落ちているから、育児に悩むのです。
では一体、その大切な視点とは何なのか?ここをお伝えしながら、育児の悩みを紐解いていきましょう。
目次
育児の悩みの原因は「常識」
僕はこれまで多くの親御さんと話してきましたが、そのほとんどの方が“標準”というものと比べて、何かが出来る、出来ないという視点で子供を見ます。
そして、3歳ならこれぐらいできないと「おかしい」、6歳なら、読み書きが出来ないと「おかしい」という世間が決めた“常識”に囚われていきます。
囚われる事で、“子供のできない”を減らすために、親は一生懸命になっていきます。
しかし、どれだけ一生懸命になっても、子供の“できない”は思うように改善せず、
改善しない子供にイライラしたり、
言う事を聞かない事にイライラしたり、
他人事のような子供にイライラしたり、
その結果、怒りをぶつけたり、暴言や暴力に発展してしまう。
そして、そんな自分に嫌悪感を抱きながらも、どうすればいいか分からずに、育児に悩んでいく。
こういう構図が出来上がります。
特に良くあるのが、
・片付けができない
・人の気持ちがわからない
・暴言を言ったり暴力を振るう
・洗濯物を出さない
・準備ができない
・忘れ物をする
・宿題をしない
などの、〇〇ができない、○○をしない、やってはいけないことを、何度言ってもやってしまう、、、という感じで。
そして、こういったことを繰り返す事で、子供の事が可愛いと思えなくなる。
そして、子供が可愛く思えなくなっていくことで、さらに自分に嫌悪感を抱いたり、母親失格だと、自分を責めていく。
でも、子供が可愛くなくなる事って自然に起こりうるんです。
子供が可愛くなくなるのは自然な事
子供が可愛いと思えなくなるのは、簡単に言えば、二人の関係性の中で「存在価値を感じなくなる」からです。
ようは、親が、“子供から必要だと思われている”ということを感じ無くなれば、興味・関心が薄れていきます。
興味・関心が薄れていけば、愛着も情も湧きにくくなる。
愛着も情もわかなければ、可愛いと思わなくなります。
これは、犬とか猫でも同じでも、こちらに寄って、甘えてくれば愛着がわき、可愛いと思えますが、
寄ってもこない、甘えてもこない、関わってもこない、、、こんな状態が続けば、興味・関心は薄れて当然なんです。
で、これが心理学的に言うと「承認欲求」になります。
この「承認欲求」を満たしてくれない相手に対して、興味・関心というものは薄れていくわけです。
たとえば、夫婦関係で、承認欲求が満たされない相手と一緒にいる場合、最終的には、
仮面夫婦になるか、
別居や離婚に発展するか、
承認欲求を満たしてくれる相手の元に行くか
・・・のどれかになりやすいです。
夫婦関係の場合は、元々が他人同士なので、“別れる”という選択は取りやすいですが、子供とは難しいですよね。
子供との関係を切るのはそう簡単ではないため、可愛くないと思っていても、関わり続ける選択をするため、悩むわけです。
これが、子供が可愛くないと思うメカニズムになりますが・・・たぶん、まだ???な事が多く、スッキリしていないことでしょう( ;∀;)
ですが、まだそこまで理解していなくても大丈夫です。
最後まで読めば、全てがつながるように書いていますので^^
では、どうすれば子供が可愛いと思えるようになるのか?
こちらに関してお話していきたいと思います。
子供が可愛いと思えるようになるには
まず、しつけやマナーに厳しくすればするほど、子供は可愛いと思えなくなるというような話をしました。
そして、このしつけやマナーに厳しくする人というのは、実はすごく頑張り屋さんの方が多いです。
僕も多くの方と話してきましたが、手を抜かず、真面目という印象を受けました。(しかし、当の本人は、手を抜いているし、全然ダメダメだと思っています)
で、こういう方の場合、子供の事が可愛いと思う為の最初の一歩は、“自分を認める”ということが必要になってきます。
自分を認めること
先ほども書きましたが、頑張り屋さんほど、真面目で手を抜きません。
そのため、失敗したり、間違った場合に、自分を責める傾向があります。
ですが、ここで重要なのは、自分を責めるのではなく、“認める”ということ。
認めるとは、、、
自分のもう一人の分身を作り、その分身が、自分を認めているイメージを持ってもらえればいいと思います。
自分1人では、うまくいったか失敗したかという、結果ばかりが目につきます。
ですが、その過程の努力には意識が向いていません。
だからこそ、この過程に目を向けることが非常に大切になるんです。
自分の頑張りを自分で認めてあげること。
もちろん、手を抜いて、いつもの力の5%しか出していないのであれば、認める事はできないかもしれません。
ですが、その時の自分ができる全力を出していたのであれば、その時の自分は100%の力を出していたわけです。
たとえ、結果が思うようなものじゃなかったとしても。
自分なりに一生懸命行動した事は、間違いでも失敗でもありません。
その自分を認める事。
よくやったよ、頑張ったよ、一生懸命やって来たよ、、、
そんな言葉を自分にかけてあげてください。
特に、自分の状態が落ちた時こそ、こんな言葉で自分を慰めてあげて欲しいと思っています。
で、逆にこれをしないと何が起こるのかと言うと。
自分を責め続けて、鬱状態になるか、体が不調になる可能性が高いです。
そして、これだけではなく、他者を責めてしまうかもしれません。
頑張り屋さんは、結果に意識が向いているので、結果が出たか出ていないかという二択で、成功か失敗かを決める傾向があります。
この傾向は当然ですが、他者に対しても適用されます。
すなわち、他者の結果が、その人から見て、成功か失敗かで、他者に厳しくなったり、他者を責めてしまう可能性が高い。
そして、その他者こそ、、、自分の子供だったりします。
ということは、自分を認めることこそ、子供を認めることに繋がります。
では、なぜ自分を認めると、子供が可愛いと思える様になるのか?ここについて、詳しく解説すると、めっちゃ長くなるので、すごーく簡単に解説しますね。
まず、子供を認めると、子供の承認欲求が満たされます。(承認欲求とは、人から認められたいという欲求なので。)
承認欲求を満たされた子供は、親を自分の味方だと認識、信頼しはじめます。
親を信頼することで、親を頼ったり、真剣に話を聞いたり、親の言う事を聞くようになります。
子供が親を信頼すると、親は自分の承認欲求が満たされるため、子供が愛おしいとか、可愛らしいと感じるようになるのです。
(先ほど話した犬や猫の話と同じです。)
では、どうすれば、自分を認め、子供を認められるようになるのか?
それは、自分の“感情”に意識を向ける必要があります。
機能ではなく感情を優先に
多くの家庭で採用される子育て法は、機能を高める方法です。
機能を高めるとは、勉強や知育、英語などの習い事などをさせることだと思ってもらっても良いです。
ただ、勘違いはして欲しくないんですが、それがダメって話ではありません。
機能を高める事がムダではありませんし、間違いでもないです。
そうではなく、僕が言いたいのは「優先順位」の話です。
この優先順位は“機能”が一番になってしまうと、その機能を高める事に意識が向きます。
このとき、子供の“心”には意識が向きにくいので、承認欲求は満たされなくなっていきます。
そうなると、機能を高めようとしても、
ある程度のところで止まってしまうか、
途中でやめてしまうか、
そもそも新しい事にチャレンジしようとも思わなくなる可能性が高くなります。
だからこそ、僕の中では、子供の心というか、“感情”の優先順位を高めて欲しいと思っています。
子供の“感情???”
と思われたかもしれません。
どういうことか詳しくお話していきますね。
僕はよく、
子供が将来どんな大人になって欲しいのか?
と、考えるのではなく、
子供が将来、どんな感情を感じる大人になって欲しいのか?
を考えてください、と言っています。
ようは、学歴が高く、収入が多く、スキルをどれだけ習得するのか、、、ではなく、毎日ポジティブな感情を感じる日々の方が、子供にとってはハッピーではないでしょうか?
ってことなんです。
もう少し言えば、大人になったときに、嬉しい、楽しいという感情をより多く感じる日々を子供には過ごして欲しくありませんか?
何かができるできないという視点だけで子供を見てしまうと、おかしい、間違い、失敗、という部分にばかり目が向きます。
たとえば、読み書きが遅いと発達が遅いのではないか?と心配になります。
自転車に乗れないと、乗れるように練習をさせます。
逆上がりができないと、逆上がりをさせようとします。
計算が苦手だと、それができるように勉強をさせます。
たとえ、勉強や運動が苦手でも、忘れ物をしたり、食事のマナーがなってなくても、調子に乗って失敗しても、子供自身が毎日をハッピーで過ごせることの方が重要ではないでしょうか。
僕の中では、この何かをさせる、何かができるようになる、という視点ではなく、この子が楽しく、自分らしく過ごすにはどうすればいいのか?
と考えることで、自分のイライラが無くなっていきました。(ただ、完全にゼロってわけではないですw)
そして、子供たちも、家では自分らしく振舞っています。
この「自分らしく振舞う」ということが、大人になった時に、人生をハッピーに生きるコツだと思っています。
ただ、子供の機能ではなく、感情に意識を向ける事・・・これはハッキリ言って、最初の一歩でしかありません。
これは基本中の基本。
他にも、考えなければならないことは沢山あります。
人の気持ちに気付くことや、自分の夢に対する努力の仕方など、僕たち親は、子供に教えることが山ほどあるんです。
ですが、まず子供の感情に意識を向けないと「信頼関係」は構築されません。
信頼関係が構築されないと、子供は僕たち親を信頼しません。
信頼しなければ、話し合いもできません。(子供がまともに話を聞いてくれなくなります)
だからこそ、最初の一歩である、感情に意識を向ける事が大切になるわけです。
自分らしさで能力を最大限引き出す
子供の機能ではなく、感情に意識を向けると、子供が「自分らしさ」を出してきます。
この「自分らしさ」は、自分の能力を最大限に出す方法でもあります。
自分らしさとは、簡単に言えば、自分が自分のままでいいと、自分が自覚する事。
この自覚ができると、何事にもチャレンジしますし、人との関わりにも恐れを抱きません。
勉強の苦手意識も無くなるし、自立し、自分のことは自分でやるようにもなります。(100%完ぺきではないですがw)
ただし、その反面、調子に乗って失敗する事もあれば、自分を優先するあまり、人を傷付けてしまうこともあるかもしれません。
そういう時は、親が教えてあげればいいのですが、この教え方にもコツがいります。
こちらも話すとかなり長くなるので、簡単に説明しますね。
たとえば、調子に乗っているときに、「調子に乗っているからやめた方が良い」と言っても全く伝わりません。
他には、怒りや脅しなどの痛みで動かそうとしても、効果は薄いです。
たとえ、辞めたとしても、それは一時的であり、時間が立てば似たような問題を起こします。
だからすごく大切な視点で子供に伝えるようにしています。
その視点が、「子供が自分からやりたくない」と思うような話し方です。(これは小学校低学年ぐらいからできる方法になります。)
なので、僕としては、怒りや脅しではなく、調子に乗る事で、その子にどんな未来が待っているのか?その未来はその子が望んでいる未来なのか?などを話しながら、
「子供自身が、調子に乗る事でどんな未来になるのかを実感する必要があります」
そうでなければ、子供が調子に乗る事の怖さは、実感できません。
実感しなければ、「調子に乗る」ことをやめたい!とは思いません。
調子に乗りたくない!と思わなければ、本当の意味で解決はしないのです。
自分を信じ、自分の力にブレーキをかけずに、最大限の能力を発揮するには、この自分らしさが欠かせません。
そして、先ほども伝えましたが、この自分らしさこそ、人生をハッピーに生きるために、必要なことだと思っています。
これはすごく大事な事なので覚えて置いてください。
まとめ:育児の悩みはこれで解決!
育児で最も大切なのは、その子が何ができるのか?何ができないのか?という機能ではありません。
いや、もう少し言えば、親が「こうなって欲しい」という理想の子に育てようとする行為そのものが、機能を高めることでもあります。
そうではなく、この子はどんなことが得意で、どんなことが苦手で、どんな特徴を持っていて、どんな思いで、何を考えているのか?
こういうことに意識を向けてみてください。
僕たち親はこれまで多くの失敗や間違いをおかしてきたいと思います。
失敗をしないように、間違いをおかさないようにするのは愛ではありません。
それは「子供のため」という免罪符で、子供を縛り付けるだけ。
これが続くと、子供の心は壊れてしまいますし、育児の悩みは尽きなくなります。
まずは、あなたの大きな器の中で、子供にたくさんの間違いや失敗をさせてあげましょう。
そして、その間違いや失敗について一緒に考えていく。
これこそが、子供が大人になったときに生きる体験として、自分の人生を助けてくれることだと思っています。