どうも、ザビエルです。
今日は、子供の叱り方についてお話していきたいと思います。
・子供が悪い事をしたときに、どう叱れば良いのか?
・自分の中では叱っているんだけど、同じことを何度も繰り返す。
・どうすれば、こちらの言いたい事が伝わるのか?
・どれだけ言っても反発したり、萎縮するだけで何も変わらない。
こういう事で悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。
ここでは、「子供の叱り方」、、、
いや、子供がやってはいけないことをやったときに、それを理解させ、二度とその行動を起こさないためにはどうすればいいのか?について説明していきたいと思います。
この記事を読み終えた時、、、
あなたの中で、叱るとはどういうことか?
子供に言いたい事をわかってもらうにはどうすれば良いのか?
子供の行動を変えるにはどうすれば良いのか?
こんなことが全て理解できると思いますよ。
目次
ということで、行ってみましょう!
そもそも叱る目的は何なのか?
たぶん、多くの方は叱る目的として、「子供がやってはいけないことをやったときに、それを分からせ、二度とその行動をさせない」ために、叱ると思っている方が多い様に思います。
そして、この、
「子供がやってはいけないことをやったときに、それを分からせ、二度とその行動をさせない」
ために、世間一般には、3つの手段が存在します。
それが、「怒る」「叱る」「諭す」の3つ。
で、いろいろなサイトや書籍を見ていると、
「怒る」はやってはいけない、とか、「叱る」ことが良いとか、「諭す」が一番いいなんて言われていますが、ハッキリ言って間違いです。
はい。ハッキリ言いますよ。
全部間違いです。
僕の中では、親という立場の場合、「怒る」と「諭す」はOKだけど、「叱る」はむしろNGだと思っています。
ここらへんを理解せずに使っていると、子供の心は壊れ、問題行動を起こすようになるので注意が必要です。
この記事を最後まで読み終えた時に、はっきりとその理由が理解できるでしょう。
「怒る」「叱る」「諭す」の違いとは?
では、この「怒る」「叱る」「諭す」の違いとは一体何なのか?
言葉の意味からその違いを見ていきましょう。
「怒る」というのは、感情的になっており、自分の怒りを相手に伝える事が目的になっています。
「叱る」とは、比較的、冷静なんですが、自分が正しくて、相手が間違っているという前提で、その事を伝える事が目的です。
「諭す」とは、感情的には落ち着いており、相手のために伝える事が目的になっています。
もう少し細かく話していきましょう。
「怒る」
これは、自分が相手からされたことや、相手の言動や行動により、感情的になり、相手に怒りをぶつけている状態です。
「叱る」
これは、相手の言動や行動を、自分の主観で間違っていると判断した時に、相手にいかに間違いかを伝える行為です。
「諭す」
これは、自分の主観を抜いて、相手の言動や行動を、相手の立場になって、それがいかに相手(その人)のためにならないかを伝える行為です。
「相手の行動を変える」ことが目的であれば、3つとも同じところに向かっているように感じるかもしれません。
しかし、手段としては、全く違うものになります。
また、手段の違いによって、「相手の心に届くもの」も変わります。
実は、この「相手の心に届くもの」が変わるから、子供自身に変化がなかったり、なぜか強烈に反発してきたり、萎縮して自信を無くしてしまうわけです。
「怒り」「叱る」「諭す」で相手の心に届くものとは
それでは次に、この3つの「怒り」「叱る」「諭す」をしたときに、相手(子供)の心には何が届く(伝わる)のでしょうか?
これを見ていきましょう。
◆怒り◆
「怒り」は、あなたの感情が相手に届きます。その理由や悲しみ、怒りの元などは届きません。
どれだけ言葉で伝えたとしても、相手は理解できません。なぜなら、感情的になっている時は、自分の主観が100%だから。
自分の主観をどれだけ相手に伝えても、相手の心には「怒られた」という記憶しか残らない。
これを繰り返していくと、子供は「怒られた自分がおかしい」または、「怒って来るこいつは敵だ」と認識するようになります。
そうなると、反発をしたり、萎縮するようになります。
ただし、「怒り」とは、人間が持つ感情の一つであり、その感情を感じるのは自然な事。
なので、「怒り」自身は問題はない。
「怒り」に問題があるのではなく、「怒り」の理由を、相手に届けない事が問題ということです。
これを覚えておいてください。
「怒る」ことは、全く問題ではありません。
◆叱る◆
叱るとは、自分が正しい前提で、相手がいかに間違っているのかを伝える行為。
僕の中で、そもそも「自分が正しい」と思っている時点で、間違っている。
何をもって自分は正しいのか?なぜその意見が正しいのか?
ここらへんが分かっていない人が多い。
たとえば、良くあるのが「友達にひどいことを言った」という事が起こると、
・なんでそんなことするの!
・そんな事をすると嫌われるよ
・おかしいんじゃない
・間違ってるから絶対にやっちゃだめ
こんな言葉で叱る。
しかし、その背景は探ろうとしません。
ようは、なぜその友達にひどいことを言ったのか?を知ろうとしないんです。
もしかしたら、その友達からひどいことを言われたかもしれません。何かをされたかもしれない。
でも、起こった出来事から、子供がいかにおかしい事をしているのかを伝えます。
そうなると、子供は「自分はおかしいんだ」「間違っているんだ」という認識をし始める。
そうなると、自分に自信が無くなっていき、話が出来なくなったり、学校に行きたがらなくなったり、他者を傷付けたり、、、いろいろな問題行動を起こすようになります。
なぜなら、「自分は間違っている、自分はいらない子だ、自分なんていない方が良いんだ」という間違った認識をしているから。
そして、その認識は、「怒り」続けたり、「叱り」続けることで起こります。
非常に重要なので覚えておいてください。
◆諭す◆
僕の中で、この伝え方が最も相手の心に届くと思っています。
なぜなら、先ほども書きましたが、こちらの主観を一切抜くからです。
これは実際に僕が子供にする方法であり、話すのは時間がかかりますが、一発で変わります。
僕の場合は、「諭す」というのは、子供の言動や行動が、自分の目指すものに繋がっているのか?を伝えています。
すごーく簡単に言うと、
初めに、「子供は友達にどう思われたいのか?」ということを聞きます。
そうすると、当然ですが「好かれたい、大切にされたい」という風に思っています。(年齢にもよりますが、小学校高学年の場合で説明します)
そして、実際にやっている行動や言った言葉が、「好かれたい、大切にされたい」に繋がっているのか?を伝えるわけです。(実際は、10分から30分ぐらい話します)
すごーく簡単に話しましたが、結論を言えば、
子供が「それをしたくない」と思わない限り、子供の行動を変えることはできません。(大人も同じですが)
勉強も同じ。
子供が「勉強をしたい」「勉強する事が自分のためになる」ということを“実感”しない限り、本気のスイッチは入りません。
すなわち、どれだけ子供を変えようとしても、勉強をさせようとしても、それはしょせん、こちらの理由なんです。
人を変えるには、「その人の理由」でなければ変わらないということを覚えておいてください。
では、「怒り」や「叱る」を繰り返す事で一体何が起こるのか?こちらを細かく見ていきましょう。
「怒り」「叱り」で子供の自己肯定感は下がる
最初の方でも話しましたが、「怒り」をぶつけ続けたり、「叱り」をし続けると、子供の自己肯定感は下がり続けます。
この自己肯定感を僕は、「存在価値」という風に伝えています。
存在価値というのは、その子が認識する自分の存在価値になります。
もう少し簡単に説明すると、
子供自身が、自分のことをどのように思っているのか?と言っても良いかもしれません。
そして、子供は「他者評価」によって、自分の存在価値を決めます。
この他者評価は、近ければ近いほど、影響力は増します。
すなわち、親からの評価というのは、とてつもない影響力を持つ事になるわけです。
最も近い場所にいる親から、怒られ続けたり、叱られ続けると、自分の存在価値が下がり始めます。
ようは、
自分が存在する=ネガティブ
という認識をするようになります。
そうなると、問題行動は悪化していくわけです。
ただし、僕が言っている問題行動というのは、たまに起こるものではなく、頻繁に問題を起こす状態を指します。(たまにとか、頻繁と言うのも、あいまいな表現かもしれませんね苦笑)
ちょっと言葉で説明するのは難しいんですが、
目安として、子供から
「私(僕)なんていない方がいいんでしょ!」
「お母さん(お父さん)は私(僕)が嫌いなんでしょ!」
という言葉が出てきたら要注意です。
また、学校に行きたがらない、チャレンジを嫌がる、自分に自信がない、いつも不安そう、、、こういうときも注意が必要です。
存在価値を高めるには、日々のバランスが重要
では、存在価値を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
怒ったり、叱ったりしていても、存在価値が高い子供に育てる方法について簡単に説明していきますね。
僕の中で、存在価値が高いか低いかは、日々のバランスだと思っています。
バランスと言うのは、
毎日、子供の感情にポジティブを多く与えているか、ネガティブを多く与えているか?のバランスです。
ネガティブを多く与えれば与える程、子供は自分の存在をネガティブに認識しやすくなります。
逆に、ポジティブを与えれば与える程、子供は自分の存在をポジティブに感じやすい。
では、ネガティブとはポジティブってなんなの?というと・・・
“感情”
になります。
すごーく簡単な言い方をすると、日々の中で「愛してる」と「怒り」のどちらを多く与えていますか?って話です。
子供はどちらを多く感じているでしょうか?
という事です。
このバランスを変えてあげる事こそ、子供の存在価値が変化する方法になります。
・・・ちなみに、これは多くの方が勘違いされるのですが、「愛してる」と伝えれば良いわけではありません。
そうではなく、「愛されていると子供が感じる言葉や行動」って意味です。
こちらが、どんな言葉や態度をするのか?ということは全く重要ではなく、子供が愛されていると感じる必要があります。
子供自身が愛情を感じない限り、存在価値は1mmも高まりません。
これは本当に注意して下さいね。
子供の心に届く叱り方のまとめ
ここでまとめておきますが、まず大切な事は、
「怒り」をぶつけ続けたり、「叱る」ことをし続ける事は、子供の存在価値を奪う事になります。
これをし続ける事で、子供は「自分に対する価値が無くなっていき、問題行動はひどくなります」。
これを覚えておいてください。
ただし、だからと言って怒ったり、叱ったりするのがダメなわけではありません。
そうではなく、怒ったり、叱ったりすることで起こる「自分は存在しない方が良いんだ」という思い込みを消してあげる事。
これが出来れば、いくら怒っても、叱っても問題はありません。
また、日常的に、子供の心に「ポジティブ」な感情を与える事で、自分は存在する価値があると認識し始めます。
これが起こると、問題行動は極端に減っていきます。
また、親の事を信頼し、いう事も真剣に聞くようになります。
これは本当に大切な事なので覚えておいて欲しいのですが、親が自分の理由で子供を動かそうとすればするほど、子供との信頼関係は壊れていきます。